物忘れが気になる方へ ~認知症予防トレーニング~
最近物忘れがひどくなってきたと感じる方や、家族に指摘されることが増えたと感じる方。認知症にならないようにするにはどうしたら良いのか。なってしまったらどうしたらよいのか。そんな不安や疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?今回のブログでは軽度の認知障害であれば健常な状態に戻る可能性が高くなり、認知症であっても進行の速度を遅らせたり、日常生活機能の改善や生活の質を高めることが可能な国立長寿研究センターが開発した『コグニサイズ』がどんな運動か知ることができ、どこで実施しているか知ることができます。
認知症と軽度認知障害(MCI)とは
認知症とは
認知症は良く聞くワードではありますが、実際定義を知らずに使っている方が多いと思います。ましてや軽度認知障害(MCI)なんて初めて耳にした方が多いのではないでしょうか?まずは認知症と軽度認知障害とはどのような状態なのか定義をみてみましょう。
認知症は、記憶障害、見当識障害、判断力の低下(中核症状)を引き起こす脳の認知機能障害を指す。この障害が生活に支障をきたすようになると認知症と呼ばれる。認知症とは症候に対する名称であり、種々の原疾患がある。最も多く代表的な疾患はアルツハイマー病である。
e-ヘルスネット 厚生労働省
軽度認知障害(MCI)とは
軽度認知障害は正常と認知症の中間といえる状態なので特に見分けが難しいですが、思い当たる方は多いのではないでしょうか?
物忘れが主たる症状だが、日常生活への影響はほとんどなく、認知症とは診断できない状態。
軽度認知障害は正常と認知症の中間ともいえる状態です。その定義は下記の通りです。
- 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
- 本人または家族による物忘れの訴えがある。
- 全般的な認知機能は正常範囲である。
- 日常生活動作は自立している。
- 認知症ではない。
すなわち、記憶力に障害があって忘れの自覚があるが、記憶力の低下以外に明らかな認知機能の障害がみられず、日常生活への影響はないかあっても軽度のものである場合です。しかし、軽度認知障害の人は年間で10~15%が認知症に移行するとされており、認知症の前段階と考えられています。
e-ヘルスネット 厚生労働省
認知症と軽度認知症(MCI)の違い
認知症と軽度認知症(MCI)の定義はわかりましたが、このふたつにはどのような違いがあるのでしょうか?似てるようで大きな違いが実はあるのです。その違いとは一体何なんでしょうか?
認知症は『一人暮らしが困難なほど認知機能が低下した状態』という定義があります。お金の扱いや、服薬や食事、生活の様々なことを一人で行うことが難しい状態です。MCIの人は、認知機能に関して低下を感じている、同じ年代の人と比べて認知レベルが低下している、しかし日常生活を基本に正常に送ることが出来るという状態を指します。ただし行き慣れている場所に行ったり、使い慣れていた機械は使えても、新しい場所や機械は苦手になります。日常生活も、どうにか送れるものの、『テキパキ』と行うことは難しくなっている状態です。認知機能は年とともに低下していきます。MCIの人は、認知機能のレベルが年相応よりも低下してしまった状態なのです。しかしMCIの人が、必ず認知症になってしまうわけではありません。医療機関でMCIと診断された方が認知症になるのは1年で1割程度。その他の人は、MCIのレベルに留まる人と、年相応の正常レベルに回復する方もいます。
『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
軽度認知症(MCI)になってしまったら?認知症にならないようにするには?
では、軽度認知症(MCI)になったら?認知症になったら?いったいどうしたら良いのでしょうか?どんどん進行してしまうだけなのでしょうか?今の状態を維持したり、改善することが可能なのでしょうか?
- 食事
- 運動
- 認知トレーニング
なにも特別なことがるわけでもなく、これさえやれば大丈夫というものでもありません。食事に気を使い、運動や認知トレーニングをすることで健常な状態に戻る可能性が高くなります。もしくは認知症へと進む速度を遅くすることができるかもしれません。認知症であっても、認知機能障害の進行の速度を遅らせたり、日常生活機能の改善や生活の質を高めることも可能です。
『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
どんな運動が認知症予防や認知機能改善、低下予防に有効なのか?
特別なことをするのではなく、食事、運動、認知トレーニングに気を付けて取り組むことが有効だとわかりましたが、どのような運動や認知トレーニングに効果が期待できるのか?どれぐらいの頻度で、どれくらいの時間、どれくらいの運動強度なのか?やみくもに運動しても効果が出ないだけでなく、ケガをしていまうこともあります。そうなっては元も子もありません。
定期的な運動(週3回・週2時間以上)を半年以上、早歩き程度週3回以上、散歩程度の運動であっても週3回以上続けて運動すれば、運動習慣のない方に比べて認知症になりにくいことが分かっている。
運動の種類としては
- 有酸素運動
- レジスタンストレーニング
- 自重運動
- バランス運動
- 運動と認知トレーニングの組み合わせ
運動と認知トレーニングは運動課題と認知課題と言い換えられ、これらを同時に行うことで、認知症予防、特にMCIの方々に認知機能の維持・向上に役立つ運動を国立長寿医療研究センターが開発した『コグニサイズ』という運動プログラムあります。
運動課題とはからだを使う(例)足踏み・ウォーキング・ステップ台等
認知課題とは頭を使う(例)数を数える・引き算・しりとりを行う
国立長寿研究センターホームページ『コグニサイズ』
ビーボでもコグニサイズを実施しております
コグニサイズという認知機能維持・向上に役立つ運動プログラムがある事を知っても、なかなか自分で取り組むのも難しいものです、ご家族の方が実施するにも半年以上継続するのはとてもハードルが高いものだと思います。では一体どこでこの運動ができるのか?
そうです。ビーボがあるじゃないですか!!
認知症は『一人暮らしが困難なほど認知機能が低下した状態』で、軽度認知障害(MCI)の人は、認知機能のレベルが年相応よりも低下してしまっている状態です。しかし、食事や運動、認知トレーニングをすることで、認知症の方の認知機能障害の進行の程度を遅らせたり、日常生活機能の改善や生活の質を高めることが可能です。さらにMCIの方に関しては健常な状態に戻る可能性も高くなります。認知症や軽度認知障害(MCI)のことを知り、科学的に証明されている認知症予防方法をビーボで取り組んで、いつまでも若々しく過ごしてください。
ビーボは機能訓練指導員が2名常駐しており、利用者様1~2名に対して、その方に合ったレベルのコグニサイズを実施しております!!
まとめ
認知症は『一人暮らしが困難なほど認知機能が低下した状態』でMCIの人は認知機能のレベルが年相応よりも低下してしまっている状態です。食事や運動、認知機能トレーニングをすることで認知症は認知機能障害の進行の程度を遅らせたり、日常生活機能の改善や生活の質を高めることが可能です。さらにMCIの方に関しては健常な状態に戻る可能性も高くなります。認知症や軽度認知障害(MCI)のことを知り、科学的に証明されている認知症予防方法をビーボで取り組んで、いつまでも若々しくお過ごしくださいませ。